有名な龍の絵画24選|公式サイトで楽しむ日本と海外の名作・見どころガイド

雲の中から現れる龍と富士山を水墨画風に描いた、有名な龍の絵画を日本と海外の公式サイトで楽しむ記事のイメージ画像。

のりこ
祈りを描き、セラピーで未来を癒し、
占いで道を照らす――龍とともに導く人。
あなたの感受性を「力」へと育てる専門家
杵築 乃莉子(きづきのりこ)です。


ここでは龍のことを深く知り、仲良くなるための小さなヒントをお届けします。

有名な龍の絵を見てみたい。

そう思ったとき、やっぱり美術館やお寺まで出かけないと見られないのでしょうか。

調べてみたら、そんなことはありませんでした。

日本はもちろん、アメリカやイギリスの美術館まで、
公式サイトを巡るだけでいろいろな龍に会えます。

しかも、これが思った以上に面白いのです。

画面いっぱいに拡大できる龍。
長い絵巻をずるずるっと追いかけられる龍。
「Image」を押したら、突然ものすごい龍が出てくる美術館もありました。

そして何より、並べて見ると、「龍って、こんなに違うの?」となります。

美しい龍。神々しい龍。ちょっと怖い龍。
雲の中から、ぬっと出てきそうな龍。

この記事では、美術館・博物館・寺院などの公式サイトや
公的データベースで実際に鑑賞できる、有名な龍の絵画を中心に紹介します。
※随時更新予定です。

この記事で作品名とともに掲載している実作品の画像は、
パブリックドメインやCC0など、利用が認められているものだけを使用しています。

画像を掲載していない作品は、
作品名のリンクから公式サイトへ進み、実際の作品をご覧ください。
気になる龍がいたら、ぜひその先まで見に行ってみてくださいね。

まず見たいところからどうぞ。

Webで見られる日本の美術館・博物館の龍
Webで見られる海外の美術館の龍
Webで見られる寺院の龍

    顔だけでなく、爪、肩、身体のうねり、雲や水、墨の表現まで。

    家にいながら、龍の絵巡りを楽しんでみましょう。

    今回いろいろな龍を見ているうちに、「作品を調べる」というより、
    すっかりオンライン美術館巡りになってしまいました。

    特に海外の美術館にある龍が予想以上に面白くて、
    「この龍を選んで海の向こうへ持っていった人、見る目あるなあ」と思ったほどです。

    そして記事の最後には、このブログに登場した24作品を、
    作者・年代・所蔵先・オンライン鑑賞のしやすさとともに一覧表でまとめています。
    気になった作品をあとから探したいときは、一覧表から見るのもおすすめです。

    この記事で紹介した龍の絵一覧

    じっくり楽しみたい方は、このまま一緒に龍の絵巡りへどうぞ。
    作品名をタップすれば、それぞれの公式サイトや作品ページへ移動できます。

    この記事でわかること

    • 公式サイトで見られる有名な龍の絵画
    • 北斎・宗達・雪村・円山応挙・狩野派などの龍
    • 海外の美術館へ渡った日本の龍
    • 寺院の天井や襖に描かれた龍
    • 雲龍図・龍虎図・双龍図・蟠龍図などの違い
    • 龍を見るときに面白い「爪・肩・身体」のポイント
    • オンラインで龍の絵を楽しむコツ

    まずは公式サイトで、有名な龍の絵を楽しもう

    この章で分かること
    ・オンライン鑑賞ならではの楽しさ
    ・展示中ではない作品を見る方法
    ・Webを小さな美術館のように楽しむ視点
    ・実物鑑賞とオンライン鑑賞の組み合わせ方

    「ネットで絵を見る」と聞くと、実物にはかなわないよね。
    と思うかもしれません。

    もちろん、本物の大きさや墨の質感、
    お寺の天井を見上げたときの迫力は、画面だけでは分かりません。

    でも実際にやってみると、オンラインにはオンラインの楽しさがあります

    家にいながら、日本と海外の龍を一気に巡れる

    今日は北斎。次は宗達。

    そのままアメリカへ飛んで円山応挙。
    さらにイギリスへ行って狩野派。

    ……実際にやったら大変な旅ですが、ネットなら数分です。

    しかも、同じ日に続けて見るからこそ、
    「この龍はずいぶん整っているな」「こっちはちょっと怖い」「爪が全然違う!」と、
    作品の違いが見えてきます

    のりこ
    いろいろ見ているうちに、作品調べというより本当にオンライン美術館巡りになってしまいました。

    展示中ではない作品にも会える

    美術館が持っている絵が、
    いつでも展示されているとは限りません。

    掛軸や屏風、絵巻などは、
    作品を守るために展示期間が限られることもあります。

    でも、公式サイトに作品画像が公開されていれば、
    今展示されていなくても見ることができます

    「現地へ行ったのに、今日は出ていませんでした」という作品でも、
    先にネットで会えるわけです。

    ネットが「作品データ置き場」だけではなくなってきた

    今回いろいろな美術館を巡っていて、これは面白いなと思いました。

    所蔵作品をネットに載せる目的が、
    「作品名・作者・サイズはこちらです」だけではなくなっているんですね。

    大きく拡大する。細部を見る。
    作品解説を読みながら鑑賞する。

    画面そのものを、小さな美術館のように使えるサイトがあります

    今回、国内外の美術館の公式サイトを見ていて、
    所蔵作品の公開が、単なる整理や展覧会の告知だけではなく、
    少しずつ「鑑賞する場所」にもなっているのだと感じました。

    実物を見ることとはもちろん違います。
    でも、作品を守りながら、遠くにいる人にも見てもらえる。

    日本でも、こういう楽しみ方がもっと広がっていったらいいなと思います。

    実物を見る前にも、見たあとにも楽しい

    オンライン鑑賞は、旅行の予習にも使えます。

    先に画像を見て、「この龍、爪がすごいな」「天井ではどのくらい大きく見えるんだろう」と、
    気になる場所を見つけておく。

    そして実物を見たあとに、もう一度ネットで確認する。

    すると、現地では気づかなかったものが見えてくることもあります。

    オンラインか実物か、どちらか一方ではなく、
    両方を行ったり来たりするのも楽しそうです。

    今回紹介する龍の選び方

    この記事では、次の点を大切にしました。

    • 公式・公的な情報で確認できること:美術館・博物館・寺院などの公式サイト、または公的データベースで確認できる
    • 基本情報が確認できること:作品名・作者・所蔵先などが確認できる
    • 作品画像を見られること:できるだけ実際に作品画像を鑑賞できる
    • 幅広い龍を紹介すること:有名作品だけでなく、有名画家や有名所蔵館の龍も含める
    • 鑑賞しやすさを重視すること:「画像がある」だけでなく、できるだけ鑑賞しやすい作品を優先する

    有名な作品でも、公式サイトでは小さな画像しか見られない場合もありました。

    そういう作品については、後半で別に紹介します。

    この章のまとめ

    オンラインには、実物とは違う楽しさがあります。遠くの作品や展示中ではない作品まで、一度に見比べられるのが大きな魅力です。

    有名な龍の絵は、ここを見るともっと面白い

    龍の絵を見るときのポイントとして、顔、爪、肩、身体、墨、余白の6か所を水墨画風の龍のイラストで示した図。
    この章で分かること
    ・龍の顔・目・角の見方
    ・龍を描く立場から気になる爪と肩
    ・身体・雲・墨・余白の楽しみ方
    ・描かれていない部分を想像する面白さ

    龍の絵を見ると、やっぱり最初は顔を見ちゃいます。

    「怖い!」「かわいい!」「めちゃくちゃ睨んでる!」

    でも、今回たくさんの龍を見ていて、私がだんだん気になってきたのは、
    実は顔だけではありませんでした。

    まずは顔・目・角

    もちろん顔は面白いです。

    目をぐっと見開いている龍もいれば、少しとぼけた顔の龍もいます。
    角の形も、ひげの流れもさまざまです。

    まずは難しいことを考えず、「この龍、どんな性格に見える?」くらいから見てみてください。

    私がつい見てしまうのは「爪」

    龍を描いているせいか、私は途中から爪ばかり見るようになりました

    これが面白いんです。

    細く長い爪。ぐっと曲がった爪。
    猛禽類のような、獲物をつかめそうな爪。

    爪だけでも、「この龍は強そう」「これはずいぶん獣っぽい」と印象が変わります。

    中国では、とくに明・清代の宮廷美術で、
    五本爪の龍は皇帝を表すものとして使われました

    だから私は、爪の数もつい数えてしまいます。

    龍の絵を見たら、顔の次にぜひ爪も見てみてください。

    五本爪の龍は、中国の明・清代の宮廷美術では皇帝を表すものとして使われました。
    のりこ
    龍を描いているせいか、顔より先に爪が気になってしまうことがあります。形だけでなく、つい本数まで数えてしまいます。

    そして「肩」はかなり大事

    もう一つ、私が気になるのが肩のつき方です。

    龍って、長い身体だけを見れば蛇にも近いですよね。

    でも、首から肩、そして前脚へどうつながっているかを見ると、
    「この龍、本当に四本脚で動きそう」と急に生き物っぽくなります。

    肩がしっかりしている龍は、身体に重さを感じます。

    顔だけではなく、「この身体、本当に動けるかな?」という目で見ると、
    龍の絵がさらに面白くなります。

    龍は、肩や身体のまわりに雲や炎のようなものをまとって描かれることもあります。

    「この龍は何をまとっているんだろう?」と見るのも楽しいです。

    雲なのか、炎なのか、風なのか。画家によって形がずいぶん違います。

    身体はどこまで描かれている?

    龍は、全部描かなくても龍に見えます。

    むしろ、頭だけ雲から出ている。胴体が途中で消えている。
    しっぽがどこへ行ったのか分からない。

    そんな絵もたくさんあります。

    そこが面白い。

    描かれていない身体を頭の中で勝手につなげるから、
    画面よりずっと大きな龍に感じることがあります。

    墨だけで「天気」まで見えてくる

    水墨画の龍を見ていると、
    「黒とグレーだけなのに、なんでこんなに動くんだろう」と思います。

    たとえば円山応挙《龍虎図》では、
    龍を包む雲は柔らかな墨で描かれています。

    一方、虎の毛は細い筆線で表されています。

    同じ筆と墨なのに、雲。毛。空気。湿気。
    それぞれ違って見える。

    同じ墨から、まったく違う質感が生まれる。そこも見どころです。

    描いていない「余白」も見る

    龍の身体が雲の中に消えたとき、
    「ここから先、どうなってるんだろう」と想像します。

    つまり、何も描いていない場所も作品の一部なんですね。

    全部説明しない。全部描かない。でも、ちゃんと龍がいる。

    水墨画を見るときは、ぜひ「何もないところ」も見てみてください。

    この章のまとめ

    龍を見るときは、顔だけでなく爪・肩・身体・墨・余白まで見てみると、龍が一気に生き物らしく見えてきます。

    日本の美術館・博物館で見られる有名な龍の絵画

    公式サイトで龍の絵が見られる日本の美術館・寺院マップ。北斎館、東京国立博物館、東京富士美術館、東京藝術大学大学美術館、徳川美術館、相国寺、建仁寺、島根県立美術館の位置を紹介。
    この章で分かること
    ・日本国内で見られる代表的な龍の絵
    ・北斎・大観・応挙・雪村などの作品
    ・作品ごとのオンライン鑑賞の面白さ
    ・同じ画家や画題を見比べる楽しみ

    まずは日本国内の龍たちです。

    葛飾北斎《富士越龍》|北斎館

    今回いろいろ見た中で、私が一番気になったのが、
    北斎の《富士越龍》でした。

    北斎の最晩年を代表する一枚です。

    でも、私が惹かれたのは「北斎だから」だけではありません。

    この絵は風景画なのに、富士山も龍もものすごくデザイン化されているんです。

    雲も龍も、よく見ると形がかなり整理されています。

    写実的に細部まで描き込んでいるわけではありません。
    むしろ抽象的。

    それなのに、「こういう龍、本当にいるかも」と思えてしまいます。

    抽象的なのにリアル。整っているのに、生きている。

    この不思議さが、とても気になりました。

    のりこ
    今回いろいろ見た中で、一番気になった龍です。抽象的なのにリアルで、整っているのに生きている感じがします。

    葛飾北斎《龍図》|北斎館・東町祭屋台

    同じ北斎でも、こちらは祭屋台の天井に描かれた龍です。
    掛軸の《富士越龍》とは、まず画面そのものが違います。

    縦長の紙に収まる龍ではなく、天井いっぱいの龍。

    同じ人が描いても、「どこに描くか」で龍が変わることがよく分かります。

    北斎の龍を一枚見て終わりにせず、ぜひ見比べてみてください。

    横山大観《龍》|小樽芸術村

    横山大観の《龍》で面白いのは、作品だけではありません。

    小樽芸術村の公式ページ自体が、
    「さあ、この龍を見てみよう」という作りになっています。

    眉は? 身体は? どんな表情に見える?

    と、鑑賞者自身に問いかけてくれます。

    「正しい答え」を読む前に、自分で見る。
    こういう作品紹介、私は好きです。

    伝陳容《五龍図巻》|東京国立博物館

    これは、オンラインならではの楽しみが大きい作品です。

    13世紀、南宋時代の作品で、東京国立博物館所蔵の重要文化財です。

    長い画巻なので、画面を動かしながら細部を見ることができます。

    実は最初に開いたとき、「……これ、龍なの?」と思いました。
    龍の一部分が大きく表示されていたんです。
    でも、表示を変えて全体を見たら、「うわ、すごい!」となりました。

    長い画巻の中に龍が現れて、消えて、また出てくる。

    全体を見ると、迫力がまったく違います。

    オンライン鑑賞のコツは、最初に部分画像が表示されていたら、
    全体表示も試してみること。そのあと細部へ戻ると、二度楽しめます。

    のりこ
    最初は龍の一部だけが大きく出ていて「これ、龍なの?」と思いました。全体表示にした瞬間の迫力はかなり違います。

    伝陳容《龍図》|徳川美術館

    こちらも陳容の作と伝わる《龍図》です。

    徳川美術館の公式ページでは、重要文化財として作品画像や詳しい解説を見ることができます。

    徳川美術館では14~15世紀の作品とし、
    陳容の基準作と比べて、後世の模作と推定しています。

    でも、だからといって作品が急に面白くなくなるわけではありません。
    誰が描いたか。いつ描いたか。そして、自分の目にはどう見えるか。

    その3つを分けて楽しんでもいいと思います。

    遠坂文雍《富嶽騰龍之図》|東京富士美術館

    遠坂文雍《富嶽騰龍之図》東京富士美術館 / CC0
    遠坂文雍《富嶽騰龍之図》東京富士美術館 / CC0

    こちらも「富士+龍」です。
    北斎《富士越龍》と並べると面白いですよ。

    同じ富士。同じ龍。なのに、まったく同じ絵にはならない。

    東京富士美術館の公式ページでは、
    作品画像を大きく見ることができ、画像利用条件も明確です。

    北斎と並べて見比べるための一枚としておすすめです。

    狩野山雪《双龍図》|東京国立博物館

    二頭の龍を描いた《双龍図》。

    一頭なら「龍そのもの」を見るのですが、
    二頭になると急に関係が生まれます。

    「こっちを見てる?」「二頭で話してる?」「けんかしそう?」

    そんなふうに、二頭の間の空間まで気になってきます

    河鍋暁斎《龍頭観音像》|東京国立博物館

    こちらは、龍の上に観音が立つ作品です。

    龍だけの絵とは少し違います。
    動きのある龍。静かな観音。

    この組み合わせを見ると、龍が単なる「強い怪物」ではなく、
    仏教美術の中でもさまざまな姿で登場してきたことが分かります。

    伝雪村《龍図》|東京藝術大学大学美術館

    これは、私はかなり好きでした。

    「伝雪村」、つまり雪村筆と伝わる作品です。

    でも見ているうちに、
    「本当に雪村かどうかより、この絵すごいよね」という気持ちになりました。

    この龍には、少し怖さがあります。

    美しい。神々しい。というより、
    「あまり近づきたくない。でも見たい」という感じ。

    墨の中から何かが出てきたような、生き物の気配があります。

    作者について知ることはもちろん大事。

    でも、美術を見て最初に「怖い」と感じたなら、
    その感覚も大切にしたいと思います。

    円山応挙《龍唫起雲図》|東京国立博物館

    円山応挙には、《龍虎図》だけでなく、
    龍そのものを主役にした作品もあります。

    《龍唫起雲図》は、
    江戸時代・寛政6年(1794)に描かれた作品です。

    題名の「龍唫起雲」は、龍が唫(うな)ると雲が起こるという意味を
    感じさせる言葉です。

    龍だけを見るというより、龍の声に応じて、空気や雲まで動き出す

    そんな場面を想像したくなる一枚です。

    応挙の龍は、細部をぎっしり描き込むというより、
    雲や墨のにじみの中から「そこにいる感じ」を見せるところが面白いです。

    すでに紹介した《龍虎図》と見比べると、
    虎と対になる龍と、一頭で空気を動かす龍という違いも楽しめます。

    雪村周継《龍虎図》|根津美術館

    根津美術館の《龍虎図》は、龍と虎を描いた六曲一双の屏風です。

    雲の中に現れる龍と、地上にいる虎。

    同じ「龍虎図」でも、海外にある雪村の《龍虎図屏風》と見比べてみると、
    龍の動きや墨の使い方、画面全体の空気が少しずつ違って見えてきます

    根津美術館の公式ページでは、作品画像だけでなく、
    龍虎図という画題や墨の表現についても詳しく解説されています。

    作品を見るだけでなく、「このぼかしはどうやって描いているんだろう」
    「龍と虎は、どんな関係として描かれているんだろう」と、
    もう一歩深く見てみたいときにもおすすめです。

    そして何より面白いのは、同じ雪村の龍を、日本と海外の美術館で見比べられること

    一人の画家の龍を追いかけるのも、オンライン美術館巡りならではの楽しみ方ですね。

    日本の龍を見たところで、今度は海を渡った龍を見てみましょう。

    この章のまとめ

    国内だけでも、同じ龍とは思えないほど表現はさまざまです。
    同じ画家の別作品や、同じ画題を描いた別の画家を見比べる楽しみもあります。

    海外の美術館で出会える、日本のすごい龍

    日本の龍の絵を公式サイトで見られる海外の美術館を示した地図。スミソニアン国立アジア美術館、メトロポリタン美術館、クリーブランド美術館、大英博物館を紹介。
    この章で分かること
    ・海外に所蔵されている日本の龍の名作
    ・海外美術館のオンライン鑑賞の楽しさ
    ・日本と海外の龍を見比べて感じた違い
    ・大学の高精細ビューアで楽しめる《九龍図》

    ここが今回、予想以上に面白かったところです。

    海外に渡った日本の龍
    これが、かなりいいんです。

    俵屋宗達《雲龍図屏風》|スミソニアン国立アジア美術館

    俵屋宗達《雲龍図屏風》Smithsonian National Museum of Asian Art / Smithsonian Open Access
    俵屋宗達《雲龍図屏風》Smithsonian National Museum of Asian Art / Smithsonian Open Access

    宗達の《雲龍図屏風》は、
    二頭の龍を描いた六曲一双の屏風です。

    右隻に降る龍、左隻に昇る龍が描かれ、
    二頭が向き合うような構図になっています。

    この龍、細かく描き込んでいません。むしろ、形は大胆です。
    それなのに龍に見える。

    「こんなに省略しても龍になるんだ」と驚きます。

    公式サイトでは画像を大きく見られるので、
    墨の形までじっくり追ってみてください。

    円山応挙《龍虎図》|メトロポリタン美術館

    円山応挙《龍虎図》The Metropolitan Museum of Art / Public Domain
    円山応挙《龍虎図》The Metropolitan Museum of Art / Public Domain

    1770年の《龍虎図》。

    右に龍、左に虎。二幅で一組です。

    龍は柔らかな墨の雲の中から現れ、
    虎は毛を一本ずつ感じるような細い筆で描かれています。

    同じ画家なのに、龍はぼんやり。虎はくっきり。

    これが面白い。

    実在しない龍を細密に描き込むのではなく、
    雲の中から「いる感じ」を出す

    だから余計に、本当に出てきそうです。

    狩野探幽《双龍図》|メトロポリタン美術館

    狩野探幽《双龍図》The Metropolitan Museum of Art / Public Domain
    狩野探幽《双龍図》The Metropolitan Museum of Art / Public Domain

    狩野探幽の二頭の龍。

    ここでも、墨が大活躍します。

    龍だけを見ているはずなのに、
    雨や雲まで感じてくる。

    細部を全部描くのではなく、天候ごと龍を描いているような作品です。

    雪村周継《龍虎図屏風》|クリーブランド美術館

    雪村周継《龍虎図屏風》The Cleveland Museum of Art / Open Access
    雪村周継《龍虎図屏風》The Cleveland Museum of Art / Open Access

    これは迫力があります。

    荒れる波。雲。
    その中を龍が爪を立てるように進む。

    じっとしていないんです、この龍。
    画面の中に風が吹いている感じがあります。

    今回、海外に渡った龍を見ていて「生きている」と感じた作品の代表が、これでした。

    伝曽我二直庵《龍図》|クリーブランド美術館

    伝曽我二直庵《龍図》The Cleveland Museum of Art / Open Access
    伝曽我二直庵《龍図》The Cleveland Museum of Art / Open Access

    こちらは龍が大きな屏風を横切ります。

    頭。爪。胴。尾。

    全部を一度に見るというより、
    画面を追いながら龍についていく感じです。

    「そこに龍が描いてある」ではなく、「龍が通っていった」という感じ。

    大きな画像で見る価値がある作品です。

    大英博物館の龍たち

    大英博物館にも、面白い龍がいくつもあります。

    一枚見つけたと思ったら、「まだいる!」となりました。

    しかも、どれもちょっと癖がある。

    大英博物館の公式ページは、
    最初は作品情報が中心に表示されるものがあります。

    そんなときは「Image」を開いてみてください

    急に、「いた!」となります。

    のりこ
    一枚見つけたと思ったら「まだいる!」。大英博物館の龍探しは、思っていた以上に楽しかったです。

    「なぜ、この龍が選ばれたんだろう?」

    大英博物館の龍を続けて見ていて、
    「これを選んでイギリスへ持っていった人、センスいいなあ」と思ってしまいました。

    もちろん、作品が海外へ渡った経緯は一つひとつ違います。

    大英博物館には、明治期に日本で日本画を収集した
    ウィリアム・アンダーソンのコレクションも入っています。

    だから、「海外の人は、こういう龍が好きだった」と単純に決めることはできません。

    でも作品を並べて見ていると、「なぜ、この龍が選ばれたんだろう?」と考えたくなります。

    海外へ渡った龍は、なんだか生き生きしている

    これは美術史上の結論ではなく、私が今回見比べて感じたことです。

    海外に渡った龍には、荒々しい。ちょっと怖い。
    今にも動きそう。

    そんな生き物としての凄みを感じる作品が目につきました。

    もちろん、全部がそうではありません。

    一方、日本に残る有名な龍を見ていると、美しい。神々しい。
    きれいに整っている。と感じる作品も多くあります。

    北斎でさえ、ものすごく力強いのに、画面の中ではとても整っています。

    荒々しい凄み。
    整えられた美しさ。

    どちらが上という話ではありません。

    ただ、こうやって並べて見ると、「龍をどう描くか」だけでなく、
    「龍の何に惹かれるか」まで違って見えてくる。

    そこが今回、いちばん面白かった発見の一つでした。

    のりこ
    海外に渡った龍を並べて見たとき、「荒々しい凄み」が強く印象に残りました。日本に残る龍の「整えられた美しさ」と見比べるのも面白いです。

    美術館公式サイト以外でもじっくり見られる名画|陳容《九龍図》

    13世紀、中国・南宋の陳容による《九龍図》。

    1244年に描かれた長い画巻に、九頭の龍が現れます。

    ボストン美術館を代表する中国絵画の一つで、
    日本で公開されたこともあります。

    ボストン美術館の公式サイトでは、
    作品全体を自由に追える高精細ビューアは見つけにくいのですが、
    シカゴ大学の「Digital Scrolling Paintings Project」では、
    《九龍図》を高精細画像でじっくり鑑賞できます

    このWebを見つけたときは、うれしかったです。

    長い画巻を横へたどりながら、龍が現れる。雲に隠れる。また次の龍が出てくる。

    という流れを追うことができます。

    さらに、作品に押された印章や、陳容自身の題記、
    後世に書き加えられた文章まで詳しく見ることができます。

    「名画なのにオンラインでは見られない」のではなく、
    美術館公式サイトとは別に、大学の研究プロジェクトでじっくり見られる名画です。

    この章のまとめ

    海外の美術館には、迫力のある日本の龍が数多くあります。
    オンラインだからこそ、日本と海外に分かれた作品を続けて見比べることもできます。

    寺院の空間で見る龍は、また別もの

    寺院の法堂の天井に描かれた大きな龍の天井画を、下から見上げるイメージイラスト。木造の堂内と灯籠のあたたかな光に囲まれ、空間全体で龍を感じられる構図。
    この章で分かること
    ・相国寺・建仁寺で見られる龍
    ・襖絵と天井画の違い
    ・寺院の空間と龍が結びつく面白さ
    ・Web鑑賞と現地鑑賞を組み合わせる楽しみ

    美術館の龍を見てから、お寺の龍を見ると、
    「これは絵だけ見ても足りないな」と思います。

    天井。襖。法堂。

    作品が建物そのものと結びついているからです。

    そして、寺院の公式サイトにも、かなりきれいに龍を見られるところがあります。

    狩野光信《蟠龍図》|相国寺法堂

    相国寺法堂の天井には、大きな《蟠龍図》があります。

    円の中に身体をぐるりと巻いた龍。

    掛軸のように「上へ昇る」「下へ降りる」というより、
    頭上にとどまってこちらを見ている感じです。

    これは画像で細部を見るのも楽しいですが、本当は下から見上げたい龍だと思います。

    海北友松《雲龍図》|建仁寺

    建仁寺には、海北友松による《雲龍図》があります。

    こちらは天井画ではなく、もともと方丈に描かれた襖絵です。

    雲の中から大きな龍が現れ、
    画面をまたいで身体が続いていきます。

    公式サイトで作品をしっかり見られるので、
    「龍の身体はどこからどこまで続いている?」
    「雲に隠れているところをどう想像する?」と、
    この記事で紹介した見方を試すのにもぴったりです。

    小泉淳作《双龍図》|建仁寺法堂

    同じ建仁寺でも、こちらは法堂の天井画です。

    二頭の龍が天井いっぱいに描かれています。

    海北友松の《雲龍図》と同じお寺にありながら、
    襖絵の龍。天井画の龍。古い龍。現代に描かれた龍。

    と、まったく違う楽しみ方ができます。

    公式サイトでも作品を大きく見ることができるので、
    建仁寺はオンライン龍巡りにもかなりおすすめのお寺です。

    なぜお寺の天井に龍がいるの?

    禅宗寺院の法堂では、天井に龍が描かれることがあります。

    龍は水や雨と結びつく存在であり、
    仏法を守る龍としても扱われてきました。

    法堂の天井いっぱいに龍が描かれているのを見ると、
    ただ「大きな龍の絵がある」のではなく、
    その場所に龍がいる意味もあるんだなと分かってきます。

    ここは難しい仏教の話まで覚えなくても大丈夫です。

    「なぜ龍がここにいるんだろう?」という疑問を持つだけでも、
    現地で見る楽しみが一つ増えます。

    天井画は「絵+場所」で完成する

    掛軸なら、絵の正面に立ちます。
    襖絵なら、横へ視線を動かします。

    天井画なら、上を向きます。

    それだけで龍との関係が変わります。

    自分の頭の上に龍がいる。しかも、巨大。

    ネットでは先に龍の顔や身体を確認しておき、
    現地では空間全体を味わう。

    お寺にある龍の絵は、天井や襖、法堂など、
    その場所と一緒になってこそ感じられる魅力があります。

    だからこそ、本物を見に行く楽しみは残しつつ、公式サイトでも、
    もう少し多くの作品をじっくり見られるようになったらうれしいなと思います。

    細部を拡大したり、全体の構図を眺めたりしてから現地へ行けば、
    実際に見上げたときの感動も、きっとまた違ってきます。

    美術館だけでなく、お寺の龍も、Webで出会って、いつか本物に会いに行く

    そんな楽しみ方がもっと広がっていったら素敵です。

    のりこ
    天井画は画像だけでも楽しめますが、やっぱり本当は下から見上げたい。Webで出会って、いつか本物に会いに行くのもいいですね。
    この章のまとめ

    寺院の龍は、絵だけでなく天井・襖・法堂という空間と一緒に見ることで魅力が深まります。Webで細部を見てから現地で空間を味わう楽しみ方もできます。

    龍のいろいろな姿を知ると、もっと面白い

    雲龍、昇龍、降龍、蟠龍、龍虎、双龍の6種類の龍の姿を、それぞれの特徴とイラストで紹介した図。
    この章で分かること
    ・雲龍図・龍虎図・双龍図・蟠龍図の違い
    ・昇る龍と降りる龍の見方
    ・画題を知って作品を見比べる楽しさ
    ・ColBaseやジャパンサーチで龍を探す方法

    作品を見ていると、雲龍図。龍虎図。双龍図。蟠龍図。
    いろいろ名前が出てきます。

    全部覚える必要はありません。

    「あ、さっき見た形だ」くらいで十分です。

    雲から出てくる龍|雲龍図

    雲龍図は、雲と龍を描いた作品です

    でも、龍の全身を見せるとは限りません。
    頭だけ。爪だけ。胴体が途中で消える。

    だから余計に、「この雲の中に、どれだけ大きな身体があるんだろう」
    想像できます。

    昇る龍、降りる龍

    龍が上へ昇る。空から降りる。

    縦長の掛軸では特に、この上下の動きがよく見えます。

    宗達の《雲龍図屏風》では、昇る龍と降る龍を見比べられます。
    「昇る=良い」「降りる=悪い」わけではありません

    それより、「二頭は何を見ているんだろう?」と見る方が楽しいです。

    ▶昇り龍と下り龍の意味や違いについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

    昇り龍アイキャッチ

    ぐるっと巻いた龍|蟠龍図

    蟠龍図は、身体を巻いた龍を描いたものです

    相国寺のような天井画では、
    円の形と龍の身体がぴったり合います。

    飛んでいるというより、そこに力をためている

    そんな姿にも見えます。

    龍と虎|龍虎図

    龍虎図は、龍と虎が向き合う画題です

    円山応挙も。雪村も。
    いろいろな画家が描いています。
    同じ龍虎図なのに、全然違う。

    龍だけでなく、虎も忘れずに見てください
    「この虎、龍に勝てそう?」なんて考えるのも楽しいです。

    二頭いたら関係を見る|双龍図

    一頭なら龍を見る。
    二頭いたら、龍と龍の関係を見る

    向き合っているのか。
    同じ方向へ進んでいるのか。にらみ合っているのか。

    二頭の間の空白まで作品になります。

    もっと龍の絵を探してみたい方へ

    この記事で紹介した作品以外にも、
    龍を描いた作品はまだたくさんあります。

    ColBase(国立文化財機構所蔵品統合検索システム)ジャパンサーチで、
    次のような言葉を検索してみてください。

    • 龍図
    • 雲龍図
    • 龍虎図

    さまざまな時代・画家の龍の作品が見つかります。

    私も調べているうちに、「まだこんな龍がいた!」という作品に
    次々出会いました。

    この記事を入口に、ぜひ自分でもお気に入りの龍を探してみてください。

    のりこ
    検索していると、本当に「まだこんな龍がいた!」の連続でした。
    自分で龍を探してみるのも、オンライン美術館巡りの楽しみの一つです。

    同じ画題でも、描く人が変われば龍も変わります。
    龍は姿だけでなく、色によってもさまざまなイメージで描かれます。
    ▶ 龍の色と意味を見てみたい方はこの記事

    雲の上でいろんな色の龍が光のそばに集まる。自分の守護龍の色の意味で願いを叶える方法教えます!【完全ガイド】のアイキャッチ画像

    今度は、画家ごとの違いを見てみましょう。

    この章のまとめ

    雲龍図・龍虎図・双龍図・蟠龍図などの画題を少し知っておくと、作品同士の違いが見つけやすくなります。

    有名な龍の絵画を見比べると、画家の違いまで見えてくる

    この章で分かること
    ・北斎・宗達・雪村・応挙の龍の違い
    ・狩野派の中でも異なる龍の表現
    ・同じ龍を複数見ることで見えてくる画家の特徴

    一枚だけだと、「昔の龍の絵だな」で終わることがあります。

    でも何枚も見ると、画家ごとの龍の癖が見えてきます。

    ここでは個々の作品説明を繰り返すのではなく、
    並べて見たから気づいた違いを見てみましょう。

    北斎|力があるのに、ものすごく整っている

    《富士越龍》を見て私が感じたのは、「デザインされた龍」でした。

    海外へ渡った荒々しい龍を見たあとで北斎へ戻ると、
    その「整い方」がさらによく分かります。

    力を弱くしているわけではありません。

    むしろ、力そのものを形として成立させている
    そこが北斎の龍の面白さだと感じました。

    宗達|こんなに省略しても龍になる

    宗達の龍は、「全部描かなくてもいいんだ」と思わせてくれます。

    形を描き切らない。雲と龍の境目も曖昧。
    それなのに、ちゃんと龍。

    龍の姿を細かく説明するよりも、
    墨の動きそのものから龍を立ち上げているように見えます。

    雪村|ちょっと怖い。でも目が離せない

    雪村の龍は、生き物っぽい。

    荒れる自然の中に龍がいる。
    だから、少し怖い。

    でも、怖いから見たくないのではなく、
    怖いから見てしまう

    そんな龍です。
    きれいに整えられた龍とは違う魅力があります。

    円山応挙|龍を細かく描かなくてもリアル

    応挙の《龍虎図》を見ると、
    「リアルって何だろう?」と思います。

    虎は毛がある。龍は雲の中。

    龍の方がずっとぼんやりしているのに、
    なぜか本当にいそう

    全部描けばリアル、ではないんですね。

    狩野派|同じ流れでも龍は一つじゃない

    狩野光信。狩野山雪。狩野探幽。狩野養信。

    同じ狩野派につながる画家でも、
    龍はそれぞれです。

    天井にいる。雨雲にいる。二頭でいる。仙人といる。

    伝統って、同じ絵をずっとコピーすることではないんだなと分かります。

    この章のまとめ

    龍を何枚も見比べると、同じ龍でも画家によって形・動き・墨の使い方が大きく違うことが見えてきます。

    公式サイトに画像はあっても、じっくり鑑賞しにくい龍もある

    自宅のパソコンとタブレットで、国内外の美術館が公開する龍の絵をオンライン鑑賞しているイメージ。
    この章で分かること
    ・画像があることと鑑賞できることの違い
    ・小さな画像しか公開されていない作品の例
    ・Webそのものを美術館のように楽しめる公開への期待

    ここまで紹介したのは、
    できるだけ「画面で見ても楽しい」作品です。

    でも今回調べていて、もう一つ気づいたことがありました。

    ネットに画像があることと、
    ネットで作品をじっくり鑑賞できることは、同じではありません。

    展覧会のお知らせや資料としては十分でも、作品画像が小さく、
    「もっと大きく見たい!」と思うものもあります。

    葛飾北斎《雲龍図》|島根県立美術館

    こちらも北斎の龍です。
    作品情報や画像は公式資料で確認できます。

    ただ、現在はPDF内の小さな画像が中心です。
    資料として作品を確認するには十分。

    でも、「龍をじっくり鑑賞する」には、ちょっと小さい

    だから今回は、《富士越龍》や祭屋台《龍図》を先に紹介しました。

    もっと「Webそのものが美術館」になったらうれしい

    今回リスト作りをしていて、「ネットに画像がある」ことと、
    「ネットで作品を楽しめる」ことは少し違うと感じました。

    小さな画像も、所蔵作品を整理したり、
    展覧会を知らせたりするうえでは大切です。

    でも、せっかくネットで公開するなら、全体を見る。
    拡大する。筆の動きを追う。絵巻を横へ動かす。

    そんなふうに、画面の前でちゃんと鑑賞できる場所がもっと増えたら素敵です。

    特に海外の美術館を巡っていると、
    「ここまで見せてくれるんだ」と思うサイトがありました。

    作品を守りながら、多くの人が楽しめる。

    日本でも、これからもっと「Webの美術館」が
    広がっていったらいいなと思います。

    そして公開状況が変わったら、この一覧も少しずつ育てていきたいです。

    のりこ
    画像が載っているだけでなく、ちゃんと作品を楽しめるWebがもっと増えたらうれしいです。ネットだから出会える龍もたくさんありました。
    この章のまとめ

    作品画像が掲載されていても、鑑賞しやすいとは限りません。拡大や全体表示まで楽しめる「Webの美術館」が、もっと増えていったらと思います。

    有名な龍の絵をもっと知って、もっと楽しもう

    パソコンで龍の絵をオンライン鑑賞し、その後美術館で大きな龍の屏風絵を見る様子を描いたイラスト。
    この章で分かること
    ・美術史の知識がなくても作品を楽しめること
    ・自分の「好き」から龍を見る方法
    ・オンライン鑑賞から実物鑑賞へつなげる楽しみ

    ここまで見てきましたが、画家の名前を全部覚えなくても大丈夫です。

    美術史を勉強してから見なくても大丈夫。

    「ここが好き」から見ればいい

    顔が好き。爪が好き。雲が好き。

    怖い龍が好き。きれいな龍が好き。

    まずは、それで十分です。

    一度見た作品をもう一度開いたとき、
    「あれ? 前は顔しか見てなかった」と気づくことがあります。

    次は爪を見る。その次は肩を見る。

    そうやって、少しずつ作品との付き合いが増えていきます。

    ネットで出会って、本物に会いに行く

    ネットだからこそ出会える龍がいます。

    アメリカにある屏風。ロンドンにある掛軸。
    今は展示されていない作品。

    それを家で知って、「これ、いつか本物を見たい」と思う。

    その龍に会うことが、いつか旅の目的になるかもしれません。
    まずは画面で龍を見る。そして、いつか本物に会いに行く。

    私は、そんな美術の楽しみ方もいいなと思っています。

    この章のまとめ

    難しい知識から始めなくても、「ここが好き」という感覚が美術を見る入口になります。
    ネットで出会った龍に、いつか本物で会いに行く楽しみもあります。

    まとめ|あなたは、どの龍が気になりましたか?

    今回、有名な龍の絵画を公式サイトで巡ってみて、
    本当にいろいろな龍に会いました。

    整った龍。荒々しい龍。少し怖い龍。雲の中に消える龍。
    富士を越える龍。二頭でにらみ合う龍。

    作者や時代、作品名を知ることも大切です。

    でも、「なんか好き」「怖いけど見たい」「この爪すごい!」

    そんな感覚も、美術を見る立派な入口だと思います。

    そして今回、作品そのものだけではなく、
    ネットで美術を見る楽しさにも出会いました。

    今はまだ小さな画像でしか見られない名画もあります。

    これから所蔵作品をじっくり鑑賞できる公式サイトが増えていけば、
    まだ知らない龍とも出会えるでしょう。

    そうしたら、また新しい龍に会いに行きたいと思います。

    あなたは、どの龍をもう一度見てみたくなりましたか?

    この記事を通して龍の世界に心惹かれた方は、
    龍神アートに込めている想いや、
    これまでに生まれた龍神アートギャラリーも、ぜひご覧ください。

    現在お迎えいただける作品は、公式ショップでご紹介しています。

    有名な龍の絵画についてのFAQ

    有名な龍の絵を無料で見られる公式サイトはありますか?

    あります。

    美術館・博物館・寺院の公式サイトや、
    公的な美術データベースでは無料で作品画像を公開している場合があります。

    画像を拡大できたり、高精細で細部まで見られたりするサイトもあります。

    公式サイトの龍の画像は自由にブログへ使えますか?

    見られることと、転載できることは別です。

    ブログへ画像を掲載するときは、各サイトの最新の利用条件を確認してください。

    美術館や作品によって利用条件が違います。

    Public Domain、CC0、Open Accessなど
    明確な利用条件がある場合もあれば、使用許可が必要な場合もあります。

    ブログへ掲載するときは、各サイトの最新の利用条件を確認してください。

    雲龍図・龍虎図・双龍図・蟠龍図はどう違いますか?

    ざっくり言えば、次のようになります。

    • 雲龍図=雲と龍
    • 龍虎図=龍と虎
    • 双龍図=二頭の龍
    • 蟠龍図=身体を巻いた龍

    ただし、作品の構図にはいろいろな形があります。

    名前だけ覚えるより、実際の作品を並べて、
    「あ、この龍は雲から出てきた!」と見つける方が楽しいですよ。

    美術館が持っている龍の絵は、いつでも現地で見られますか?

    いつでも展示されているとは限りません。

    掛軸や屏風、絵巻などは展示替えがあります。
    寺院でも、公開日や拝観条件が決められている場合があります。

    現地で見たい作品がある場合は、
    出かける前に美術館や寺院の公式サイトで最新情報を確認してください。

    この記事で紹介した龍の絵一覧

    この章で分かること
    ・この記事で紹介した24作品
    ・作者・年代・所蔵先
    ・オンライン鑑賞のしやすさ
    ・各作品ページへのリンク

    公開ページや展示状況は変更されることがあります。
    最新情報は各公式サイトでご確認ください。

    作品名をタップすると、作品ページを開けます。

    作品名作者時代・年代所蔵・設置場所オンライン鑑賞
    富士越龍葛飾北斎江戸時代・最晩年北斎館
    龍図葛飾北斎江戸時代北斎館・東町祭屋台
    横山大観明治30年(1897)小樽芸術村・似鳥美術館
    五龍図巻伝陳容南宋・13世紀東京国立博物館◎ 高精細
    龍図伝陳容14~15世紀徳川美術館
    富嶽騰龍之図遠坂文雍江戸時代後期東京富士美術館
    双龍図狩野山雪江戸時代東京国立博物館
    龍頭観音像河鍋暁斎近代東京国立博物館
    龍唫起雲図円山応挙江戸時代・1794年東京国立博物館
    龍虎図雪村周継室町時代・16世紀根津美術館
    龍図伝雪村室町時代東京藝術大学大学美術館
    雲龍図屏風俵屋宗達江戸時代初期スミソニアン国立アジア美術館
    龍虎図円山応挙1770年メトロポリタン美術館◎ 高精細
    双龍図狩野探幽1666年メトロポリタン美術館◎ 高精細
    龍虎図屏風雪村周継1546~56年頃クリーブランド美術館
    龍図伝曽我二直庵17世紀前半~中頃クリーブランド美術館
    雲中龍図狩野探幽江戸時代・17世紀大英博物館
    雨雲の龍狩野洞春美信1792年大英博物館
    陳楠仙人と龍狩野養信1819~1834年大英博物館
    九龍図陳容1244年ボストン美術館◎ 高精細
    蟠龍図狩野光信慶長10年(1605)相国寺法堂
    雲龍図海北友松桃山時代建仁寺
    双龍図小泉淳作2002年建仁寺法堂
    雲龍図葛飾北斎1841年島根県立美術館△ PDF中心
    この章のまとめ

    この記事では、日本・海外・寺院を含む24作品を紹介しました。気になる作品があったら、作品名から公式ページを開いて、ぜひ実際の龍を見てみてください。

    **いつも感謝です**
    ここから、小さな幸せの種が
    やさしい心にそっと届きますように
              杵築乃莉子

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    このブログを書いた人

    杵築乃莉子プロフィール写真杵築乃莉子(きづきのりこ)
    龍と祈りを描くアート作家|八龍易占い®の人|日本八龍アート協会主宰
    挫折を経て、龍神さまとの約束で2020年より龍神アートの道へ。シュタイナーアートセラピストとしての叡智を活かし、他者の感情に寄り添い続けるアーティスト。

    *毎月25日に龍神アートと言葉をお届け
    *時々関西弁
    *シュタイナー系アートセラピスト/IDEAL講師
    *和の世界とご神木が好き
    * “魂の地図”を龍のエネルギーで読んでます。

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