龍と鳳凰の力で人生が動き出す──心のエネルギーを整えるスピリチュアル実践

龍と鳳凰の統合で人生が動き出す──心のエネルギーを整えるスピリチュアル実践 アイキャッチ画像

のりこ
祈りを描き、セラピーで未来を癒し、
占いで道を照らす――龍とともに導く人。
あなたの感受性を「力」へと育てる専門家
杵築 乃莉子(きづきのりこ)です。


ここでは龍のことを深く知り、仲良くなるための小さなヒントをお届けします。

毎日がんばりすぎて、心のエネルギーが消耗しているように
感じることはありませんか?

本当はやりたいことがあるのに、一歩を踏み出せず、
立ち止まってしまうこともあるかもしれません。

力強く前進する「龍のエネルギー」と、
自分の内側を穏やかに整える「鳳凰のエネルギー」。

この二つに同時に惹かれるあなたは、
すでに内なる統合の入り口に立っているのかもしれません。

龍と鳳凰は、古くから東アジアで、
ともに吉祥・調和・繁栄を表す存在として描かれてきました。

簡単に結論をお伝えすると、
龍と鳳凰の統合とは、どちらか一方の力を選ぶことではありません

前へ進む力と、立ち止まって自分を整える力。
その両方を自分の中に受け入れ、今の自分に合った形で生かしていくことです

龍神アートを描く私は、龍に「動かす力」を、
鳳凰に「整え、受け取る力」を感じています。

がんばり続けて疲れているときには、
鳳凰のように羽を休める時間が必要です。

反対に、考え続けて一歩を踏み出せないときには、
龍のように新しい流れを起こすことが助けになります。

ただし、ここで一つ知っておきたいことがあります。

東洋の「鳳凰」と、
西洋の伝承に登場する「フェニックス」は、
同じ鳥ではありません。

龍とともに調和や繁栄を表してきたのは、
東洋の瑞鳥である鳳凰です。
一方、炎や灰の中から蘇り、
死と再生を表すのはフェニックスです。

この記事では、まず二つの違いを整理したうえで、
龍と鳳凰が伝統的にどのような関係を持ってきたのかをたどります。

龍と鳳凰が持つ力を心や暮らしの中で生かす方法をお伝えします。

この記事を読んでわかること

  • 鳳凰が象徴する平和・調和・繁栄の意味
  • 鳳凰とフェニックスの違いと、混同されやすい理由
  • 龍と鳳凰がともに描かれてきた伝統的な意味
  • 「龍は縦、鳳凰は横」という考察
  • 「龍は天と地と人、鳳凰は人と人・社会をつなぐ」
  • 龍を「動」、鳳凰を「静」と感じる理由
  • 龍や鳳凰に惹かれるときの心の状態
  • 龍と鳳凰の統合を日常で生かす方法
  • フェニックスの再生をイメージして私が考案した「不死鳥メソッド」

がんばることと休むこと。動くことと受け取ること。

二つの力をどちらも大切にしながら、
本来の自分らしいバランスを取り戻していきましょう。

鳳凰とフェニックスの違いを先に知りたい方は
鳳凰とフェニックスの違いとは?

龍と鳳凰はどのような関係か先に知りたい方は
龍と鳳凰はどのような関係

龍・鳳凰・フェニックスの力を日常で生かしたい方は
日常で生かす3つの実践

を先にご覧ください。

第1章|鳳凰とは?平和・調和・繁栄を表す東洋の瑞鳥

京都御所桐竹鳳凰
京都御所桐竹鳳凰
この章で分かること

・鳳凰の起源と伝えられてきた姿

・鳳凰が象徴する平和・調和・繁栄
・日本の建築や美術に残る鳳凰の姿

鳳凰は古代中国から日本へ伝わった瑞鳥

鳳凰は古代中国に由来し、
日本を含む東アジアへ伝わった想像上の鳥です。

現実に存在する一種類の鳥ではなく、
さまざまな動物の特徴をあわせ持つ神聖な存在として描かれてきました。

香雪美術館「伝説の霊獣 龍と鳳凰」では、
鳳凰は、次のような姿を持つと紹介されています。

  • 首は蛇
  • 胴体の前方は麒麟
  • 胴体の後方は鹿
  • 尾は魚
  • 背は亀
  • くちばしは鶏
  • 羽は五色

また、「鳳」が雄、「凰」が雌とされ、天下がよく治まり、
徳の高い君主が現れたときに姿を見せる瑞鳥と考えられてきました。

瑞鳥とは、おめでたい出来事や、よい時代の訪れを知らせる鳥のことです。

鳳凰は本来、次のようなものを象徴しています。

  • 天下太平
  • 平和
  • 調和
  • 繁栄
  • 吉祥

赤や金の羽を持つ華やかな姿から、
炎の中で蘇る鳥を思い浮かべる人もいるかもしれません。

東洋の鳳凰と、西洋のフェニックスは、起源も伝承も異なる存在です。
赤や金の華やかな姿が似ていても、同じ鳥として扱わないことが大切です。

けれども、東洋の鳳凰は、本来、
炎や灰から蘇る鳥として生まれた存在ではありません

平和な世に花開く繁栄や、徳のある世界に広がる豊かさを表す鳥です。

桐や竹とともに描かれる鳳凰

鳳凰は、梧桐に棲み、竹の実を食べると伝えられています。

そのため、日本や中国の絵画、染織、陶磁器、金工、建築装飾などでは、
桐や竹と組み合わせた「桐竹鳳凰」の意匠が数多くつくられてきました。
京都御所 桐竹鳳凰

鳳凰の華やかさは、燃えて蘇る炎というよりも、
平和な世に花開く繁栄や、世界が調和することで生まれる豊かさを表しているのです。

日本の建築や美術に受け継がれた鳳凰

平等院鳳凰堂の屋根の上の鳳凰
平等院鳳凰堂の屋根の上の鳳凰

中国で美術や工芸のモチーフとして用いられた鳳凰は、
朝鮮半島を経て日本にも伝わりました。

日本では、次のような場所や作品に鳳凰の姿を見ることができます。

  • 平等院鳳凰堂
  • 金閣寺の屋上に立つ鳳凰
  • 仏教美術
  • 屏風や襖絵
  • 着物や金襴などの染織
  • 陶磁器や金工
  • 神社や御殿の欄間

鳳凰は日本においても、平和や吉祥、格式、繁栄を願う意匠として、
大切に受け継がれてきました。

世界遺産・平等院の鳳凰堂は、
屋根の上に一対の鳳凰が据えられています。

さらに、正面から見た建物も翼を広げた鳥のように見えることから、
江戸時代初め頃より「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。

10円玉に描かれている建物といえば、
ピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。

この章のまとめ
鳳凰は古代中国から日本へ伝わった瑞鳥であり、平和・調和・繁栄を知らせる吉祥の鳥です。

第2章|フェニックスとは?死と再生・永遠の生命を象徴する不死鳥

不死鳥、灰からの再生イメージ画像
この章で分かること

・フェニックスの起源と伝承

・炎や灰から蘇る物語
・鳳凰とは異なる「死と再生」の象徴

フェニックスは西洋の伝承に登場する鳥

フェニックスは、古代地中海世界に由来する伝説の鳥です。

長い時を生きたあとに自らの終わりを迎え、
再び新しい生命として蘇る存在として語られてきました。

伝承の内容は時代や地域によって異なりますが、
後世には、炎の中で古い肉体を焼き、その灰の中から再び生まれる
「不死鳥」の姿が広く知られるようになりました。

フェニックスは、次のようなものを象徴しています。

  • 死と再生
  • 復活
  • 永遠の生命
  • 古い自分の終わり
  • 苦難を越えて生まれ直す力

フェニックスの再生は「元に戻る」ことではない

フェニックスの再生は、
傷つく前の自分へ戻ることではありません

それまでの経験をすべて抱えたまま、
古い生き方を終わらせ、新しい自分として立ち上がる再生です。

私たちも人生の中で、「これまでの自分のままではいられない」と
感じることがあります。

それは、ただ何かが壊れたのではなく、
これまで担ってきた役割を終え、
新しい自分へ移る途中なのかもしれません。

だからこそフェニックスは、
困難や喪失を経験した人の心に、
強く響くのでしょう。

フェニックスの炎が表すもの

フェニックスの炎は、
すべてを乱暴に焼き尽くすためのものではありません。

もう必要のない思い込みや、抱え続けてきた痛み、
古くなった役割を手放すための、
浄化の炎として受け取ることができます。

のりこ

古いものを手放すことは、すべてを失うことではありません。
次の自分が生まれるための、静かな準備になることもあります。

灰になるまで休み、静かに力を蓄え、再び羽ばたく。

その姿は、一度立ち止まっても
自分の力が失われるわけではないことを、
思い出させてくれます。

この記事の後半では、このフェニックスの再生をイメージした、
私が考案した「不死鳥メソッド」もご紹介します。

この章のまとめ
フェニックスは西洋の伝承に登場し、死と再生・復活・永遠の生命を象徴する不死鳥です。

第3章|鳳凰とフェニックスの違いとは?

フェニックスと鳳凰の違い比較図
この章で分かること

・鳳凰とフェニックスの基本的な違い

・炎・再生・龍との関係
・この記事で二つをどのように扱うのか
・鳳凰とフェニックスは、どちらも現実には存在しない美しい霊鳥です。

日本語ではフェニックスを「不死鳥」や「火の鳥」と表すことがありますが、
鳳凰とフェニックスは、もともとの起源も伝承も異なります。

比較すること鳳凰フェニックス
文化的背景古代中国に由来し、日本へ伝わった瑞鳥古代地中海世界に由来する伝説の鳥
主な象徴平和・調和・徳・繁栄・吉祥死と再生・復活・永遠の生命
火との関係本来、炎や灰から蘇る鳥ではない後世、炎や灰から蘇る鳥として語られた
龍との関係東アジアの美術や工芸で、ともに吉祥を表す龍と伝統的な一対をなす存在ではない
この記事での扱い龍と調和する東洋の瑞鳥再生のイメージを表す不死鳥

鳳凰は繁栄、フェニックスは再生

簡単に分けるなら、
鳳凰は「平和な世界に花開く繁栄」、
フェニックスは「一度終わりを迎えたあとに始まる再生」
を表します。

鳳凰は、徳のある世に現れる瑞鳥です。

フェニックスは、死や喪失を越え、
新しい生命として蘇る鳥です。

どちらも希望を感じさせる存在ですが、
その希望が生まれる物語は違います。

この記事では二つを区別して扱います

スピリチュアルな文章や創作の中では、
次の言葉が重ねて語られることが少なくありません。

  • 鳳凰
  • 不死鳥
  • フェニックス
  • 火の鳥

私も以前は「鳳凰(不死鳥)」と考えていた時期がありました。

しかし、あらためて伝承をたどると、
龍と組み合わされているのは、東洋の瑞鳥である鳳凰です。

一方、炎や灰から蘇るイメージを使った再生のワークは、
フェニックスの伝承に基づいています。

そこで、この記事では次のように分けてご紹介します。

  • 鳳凰:龍とともに平和・調和・繁栄を表す鳥
  • フェニックス:炎や灰から蘇り、死と再生を表す鳥

ただし、二つが長いあいだ重ねて受け取られてきた背景にも、
興味深いものがあります。

次の章では、なぜ鳳凰とフェニックスが混同されやすいのかを見ていきましょう。

この章のまとめ
鳳凰は平和・調和・繁栄を、フェニックスは死と再生・復活を表す、起源の異なる存在です。

第4章|なぜ鳳凰とフェニックスは混同されやすいのか

背を向けあうフェニックスと鳳凰
この章で分かること

・翻訳によって二つのイメージが重なった理由

・手塚治虫『火の鳥』とヤマトタケルの白鳥伝説
・白鳥・白龍・魂の永遠性についての私の考察

鳳凰も英語では「phoenix」と訳される

鳳凰とフェニックスが混同されやすい大きな理由の一つが、翻訳です。

中国や日本の鳳凰も、英語では「phoenix」または「Chinese phoenix」
訳されることがあります。

そのため、英語の「phoenix」という一つの言葉の中に、
東洋の鳳凰と西洋のフェニックスのイメージが重なりやすくなりました。

さらに、鳳凰は赤や金の羽を持つ華やかな鳥として描かれることが多く、
フェニックスも炎をまとった赤や金の鳥として表現されます。

起源や意味は異なっていても、絵にしたときの姿が似ていることも、
二つが混同されやすい理由なのでしょう。

「火の鳥」という言葉が二つのイメージを近づけた

日本では、フェニックスは「不死鳥」や「火の鳥」と訳されます。

一方、鳳凰も赤や金に輝く神聖な鳥として描かれるため、
「火の鳥」という言葉から鳳凰を思い浮かべる人も少なくありません。

特に、手塚治虫の『火の鳥』は、
日本人が「永遠の生命を持つ神聖な鳥」を思い浮かべるうえで、
大きな影響を与えた作品です。

『火の鳥』に登場する鳥は、中国の鳳凰や西洋のフェニックスを、
そのまま描いたものではありません。

永遠の生命を持ち、人間の生と死を見つめる、
手塚治虫独自の創作上の存在です。

そこには、東洋の神話や日本の歴史、
西洋の不死鳥を思わせる再生や永遠の生命など、
さまざまなイメージが重ねられています。

そのため日本では、次のような、本来は異なる背景を持つ鳥たちが、
どこか近い存在として受け取られてきたのではないでしょうか。

  • 鳳凰
  • フェニックス
  • 不死鳥
  • 火の鳥

『火の鳥 ヤマト編』とヤマトタケルの白鳥伝説

手塚治虫の『火の鳥』は、私の大好きな漫画です。

その『火の鳥』には、
日本のヤマトタケル伝説をもとに描かれた
「ヤマト編」があります。

ヤマトタケルの最期は、『古事記』や『日本書紀』に描かれています。

羽曳野市による白鳥伝説の解説では、
日本武尊の魂が白鳥に姿を変え、大和へ向かって飛び立ったという
『日本書紀』の伝承が紹介されています。

これは、炎や灰の中から蘇るフェニックスの伝説ではありません。

けれども『火の鳥 ヤマト編』では、ヤマトタケルを思わせる人物と、
不老不死の血を持つ火の鳥が、一つの物語の中に登場します。

ヤマトタケルの白鳥、東洋の鳳凰、西洋のフェニックス、
そして手塚治虫の火の鳥は、それぞれ異なる存在です。

それでも日本では、こうした神話や創作を通して、
次のようなイメージが重なって受け取られてきた面もあるのでしょう。

  • 肉体を離れて空へ飛び立つ鳥
  • 死を越えて存在し続ける鳥
  • 永遠の生命を象徴する鳥
  • 高い世界と人間の世界をつなぐ鳥

手塚治虫公式サイト「火の鳥(ヤマト編)」では、
日本人が歴史を持ちはじめた時代を舞台に、ヤマトの国の王子オグナと、
不老不死の血を持つ火の鳥の物語が紹介されています。

ヤマトタケルの白鳥と、魂の永遠性

「飛翔」杵築乃莉子
「飛翔」杵築乃莉子

私は、肉体を離れた存在には、
人間でいう魂と同じような永遠性があると考えています。

ヤマトタケルが亡くなったあとに現れた白鳥も、
別の生き物に生まれ変わったというより、
肉体を離れた魂が、
白鳥という姿で現れたものではないでしょうか。

光としての白色は、さまざまな色の光が重なった、
クリアな状態を表しています。

👉白龍についてこちらのブログで詳しく書いています。

白龍のスピリチュアルな意味とは?アイキャッチ画像

私はこれまで白龍についても、
白は高次元のクリアな光であり、
永遠性を持つ魂の光にも通じるのではないかと書いてきました。

ヤマトタケルの白鳥と白龍は、姿は異なっていても、
どちらにも、肉体を超えて存在し続ける澄みきった
白い光のエネルギーを感じるのです。

つまり、白鳥になったから永遠になったのではありません。
もともと永遠性を持つ魂が、白鳥という姿で現れたということです。

ここは、とても大切な違いです

のりこ

白鳥になったから永遠になったのではなく、もともと永遠性を持つ魂が白鳥の姿で現れた。
私は、この違いを大切にしています。

鳳凰、フェニックス、火の鳥、そしてヤマトタケルの白鳥。
それぞれの起源や伝承を区別することは大切です。

これらの鳥は、伝承上は同じ存在ではありませんが、
共通して感じられるものがあります。

けれども、それらが日本人の心の中で重なってきた背景をたどると、
そこには「命は肉体だけで終わるものではない」という、
魂の永遠性への願いや感覚も流れているように思います。

この章のまとめ
鳳凰とフェニックスは、翻訳や似た姿から混同されてきました。
違いを知ったうえで、それぞれに重ねられた命や魂への願いを感じることも大切です。

では、東洋の瑞鳥である鳳凰は、龍と組み合わされたとき、
どのような意味を持つのでしょうか。

第5章|龍と鳳凰はどのような関係?対になって表す調和と繁栄

青い水の渦をまとう龍と、赤い炎をまとう鳳凰が対峙するダイナミックなイラスト。中央の光り輝くエネルギー球を境に、静と動のエネルギーが融合する様子。
この章で分かること

・龍と鳳凰がともに描かれてきた理由

・龍鳳文が表す吉祥・調和・繁栄
・龍と鳳凰を男女だけに限定しない見方
・龍とフェニックスとの違い

龍と鳳凰は、ともに吉祥を表す霊獣

龍と鳳凰は、古くから中国をはじめとする
東アジアの美術や工芸に描かれてきた、代表的な霊獣です。

龍は天へ昇り、雲を呼び、
雨や水を司る存在として考えられてきました。

一方の鳳凰は、徳の高い君主が現れ、
天下が平和に治まるときに姿を見せる瑞鳥とされています。

どちらも現実の動物ではなく、
人々が願う理想の世界や、
目には見えない大きな力を表す存在です。

龍と鳳凰を一つの意匠に描いた「龍鳳文」は、
次のようなものを表す、
おめでたい組み合わせとして用いられてきました。

  • 吉祥
  • 平和
  • 調和
  • 繁栄
  • よい時代の訪れ

龍と鳳凰がともに描かれているのは、
どちらかがもう一方を従えているからではありません。

性質の異なる二つの神聖な力が出会い、
調和することで、世界に平和や繁栄が生まれる
そのような願いが込められた組み合わせなのです。

👉龍と鳳凰がつく四字熟語もたくさんあります。
こちらのブログに詳しく書いています。

龍は皇帝、鳳凰は皇后を表すようになった

中国では、龍は皇帝の権威を表す象徴として用いられてきました。

鳳凰も、もともとは徳のある世に現れる瑞鳥ですが、
のちに皇后や高貴な女性を表す象徴として用いられるようになります。

そのため、龍と鳳凰の組み合わせは、
次のような意味も持つようになりました。

龍と鳳凰の組み合わせ表される意味
皇帝と皇后国や一族の安泰と繁栄
男性と女性異なる性質を持つ力の結びつき
陽と陰二つの力が整った状態
夫婦夫婦和合と末永い幸福
婚礼新しい家庭の繁栄と幸せ

婚礼衣装や調度品、建築装飾などに
龍と鳳凰が描かれることがあるのも、
二つの力が結ばれ、末永く繁栄することを願うためです。

👉中国の龍について詳しく知りたい方はこちらのブログをおすすめします。

東洋の龍レリーフAI生成 中国インド日本の龍を解説

龍が男性、鳳凰が女性と決まっているわけではない

龍と鳳凰は、皇帝と皇后、男性と女性、
陽と陰を表すことがあります。

しかし、龍が必ず男性、
鳳凰が必ず女性というわけではありません。

鳳凰はもともと、
「鳳」を雄、「凰」を雌とする一対の存在として語られてきました。

鳳凰そのものの中に、
雄と雌の両方の性質が含まれています。

鳳凰が皇后や女性、陰の象徴として扱われるのは、
龍と組み合わされたときに生まれる意味でもあります。

また、龍も神話や信仰、土地によって、
男性的に感じられることもあれば、
母性的でやわらかな存在として感じられることもあります。

そのため、龍と鳳凰を「男性と女性」だけに当てはめてしまうと、
本来持っている豊かな意味が狭くなってしまいます。

大切なのは性別だけではなく、異なる性質を持つ二つの力が、
それぞれの個性を失わずに調和していることではないでしょうか。

龍とフェニックスは伝統的な一対ではない

龍とともに吉祥・調和・繁栄を表す組み合わせとして
伝えられてきたのは、東洋の瑞鳥である鳳凰です。

西洋のフェニックスは、死と再生、復活、
永遠の生命を象徴する鳥であり、
龍と伝統的な一対をなす存在ではありません。

現代の創作やスピリチュアルな表現の中では、
龍とフェニックスが組み合わされることもあります。

その組み合わせに、「大きな変容」や「再生」という
新しい意味を感じることはできるでしょう。

しかし、それは龍と鳳凰が古くから表してきた吉祥の組み合わせとは、
いったん分けて考える必要があります。

この記事では、次のように、
それぞれの意味を大切に扱っていきます。

  • 龍と鳳凰:異なる力の調和と繁栄
  • フェニックス:古い自分を終えて生まれ直す再生

ここからは、伝統的な意味を踏まえながら、
龍と鳳凰の力を「縦と横」「動と静」という視点から考えていきます。

この章のまとめ
龍と鳳凰は、異なる力が調和することで生まれる平和や繁栄を表します。
男女だけに限定されず、互いの個性を生かし合う組み合わせです。

第6章|龍と鳳凰を「動と静」と感じる理由

激しくうねる青い波の龍と、燃え上がる赤い炎の鳳凰がぶつかり合う抽象的なイラスト。陰陽のバランスを火と水で表現した、コントラストの強い幻想図。
この章で分かること

・八木龍平さんが語る龍と鳳凰の「縦と横」

・「天と地と人」「人と人・社会」という私の考察
・龍を「動」、鳳凰を「静」と感じる理由
・動く力と整え、受け取る力のバランス

八木龍平さんの考察――龍は縦、鳳凰は横

リュウ博士こと八木龍平さんは、龍や鳳凰などのエネルギーについて
龍・龍神は上昇するエネルギー、
鳳凰・朱雀は水平に広がるエネルギーという対比で捉えています。

龍のエネルギーは、下から上へと昇っていく縦方向の力です。

上昇する龍は、出世やステージアップなど、
自分を高めながら目標へ向かって進む力を象徴しています。

一方、鳳凰のエネルギーは、横へ水平に広がっていく力です。

仲間が増えることや、活躍する舞台が広がることなど、
人とのつながりや世界の広がりを象徴しています。

「縦と横」から私が感じた、天と地と人、人と人・社会とのつながり

私は、八木龍平さんの「龍は縦、鳳凰は横」というお話から、
さらに次のようなことを感じました。

龍が縦に昇り降りする姿は、天と地をつないでいます。

天の力を地上へ運び、大地や水の力を天へと巡らせる龍は、
目に見える世界と目に見えない世界を結ぶ存在のようにも感じられます。

そして、その天と地の間に生きる「人」も、
龍の縦の力の中に含まれているのではないでしょうか。

一方、横へ広がる鳳凰の力は、人と人をつなぎ、
さらに人と社会との関わりを広げていく力のように感じます。

異なる人々が、それぞれの個性を失わずにつながり、
調和しながら一つの世界をつくっていく。

その姿は、五色の羽を持つ鳳凰とも重なります。

私が感じている二つの力を整理すると、次のようになります。

存在力の方向私が感じているつながり
縦に昇り降りする力天と地と人、目に見える世界と見えない世界を結ぶ
鳳凰横へ広がる力人と人、人と社会を結ぶ

龍が「天と地と人」を結ぶ縦の力なら、鳳凰は「人と人・社会」を結ぶ横の力です。

縦の力によって、自分の軸や天地とのつながりが生まれ、
横の力によって、その人らしい働きやご縁が社会へ広がっていきます。

縦へ伸びる龍の力と、横へ広がる鳳凰の力が交わることで、
私たちは自分の中心を保ちながら、
人や社会と豊かにつながっていけるのではないでしょうか。

のりこ

龍が天と地と人を結び、鳳凰が人と人・社会を結ぶ。
縦と横が交わることで、自分の中心を保ちながら世界とつながれるように感じます。

龍と鳳凰に感じる静と動の力

双龍鳳舞と輝く宝珠

私は龍と鳳凰の姿を見ていると、
そこに「動」と「静」という異なる力を感じます。

龍は天へ昇り、地上へ降り、雲を呼び、雨を降らせます。

大きな体をくねらせながら天地を巡る姿には、
流れを起こし、現実を動かしていく力があります。

一方の鳳凰には、その場を整え、美しく調和させる力を感じます。

羽を大きく広げ、すべてを包み込むように佇む姿は、
龍とは異なる方法で、世界に働きかけているように見えるのです。

鳳凰
動かす力整えて受け取る力
進む力今ここに満ちる力
流れを起こす力異なるものを調和させる力
新しい一歩を踏み出す力育ったものを実らせる力

龍の「動」は、流れを起こす力

龍の力というと、力強く空へ昇っていく
昇り龍を思い浮かべる人も多いでしょう。

私は龍に、次のような力を感じます。

  • 新しい一歩を踏み出す
  • 滞っていた流れを動かす
  • 変化を受け入れる
  • 目標へ向かって進む
  • 天と地と人をつなぐ

けれども、龍の「動」は、ただ速く進むことではありません。

川が岩にぶつかれば向きを変えるように、
龍も大きな流れの中で、上がったり下がったり、曲がったり巡ったりします。

ときには雲の中に姿を隠し、力を蓄えることもあるでしょう。

龍の動きは、一直線に突き進むだけの力ではなく、
そのときの流れを感じながら、形を変えて進むしなやかな力なのです。

👉日本の龍について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

日本の龍の解説スサノオとヤマタノオロチ画像

鳳凰の「静」は、何もしないことではない

一方、私が鳳凰に感じる「静」は、
動かずにじっとしていることではありません。

鳳凰は五色の羽を持ち、
異なる色や性質を一つの美しい姿に調和させています。

そこには、違うものを消して同じにするのではなく、
それぞれの個性を生かしながら、一つの世界をつくる力があります。

私は鳳凰に、次のような働きを感じます。

  • 自分の内側を整える
  • 今あるものを受け取る
  • 異なるものを調和させる
  • 育ってきたものを実らせる
  • 安心して力を広げられる場をつくる

私たちは「動くこと」には価値を感じやすいのですが、
受け取り、整え、満たすことも、同じくらい大切です。

種をまくだけでは、花は咲きません。
水や光を受け取り、根を張り、育つ時間があって、初めて花が開きます。

鳳凰の静けさは、何も起きていない空白ではなく、
豊かさが育ち、花開いていくための静かな力なのです。

のりこ

鳳凰の静けさは、何もしていない時間ではありません。
豊かさが育ち、花開くための力が静かに働いている時間なのです。

龍と鳳凰は、どちらかを選ぶものではない

龍の力が強い人は、思い立ったらすぐに動き、
次々と新しいことを始められるかもしれません。

けれども、動き続けていると、
自分が本当は何を感じているのか、
何を受け取りたいのかが、
わからなくなることがあります。

反対に、鳳凰のように周囲を整え、
人を包み、調和を大切にできる人は、
安心できる場をつくることができます。

けれども、まわりとの調和を優先しすぎると、
自分が進みたい方向へ
踏み出せなくなることもあります。

大切なのは、どちらが優れているかを
決めることではありません。

動くときには動き、受け取るときには受け取る。
進んだあとには立ち止まり、
整ったら、また次の一歩を踏み出す。

龍と鳳凰の力は、対立するものではなく、
互いを生かすために必要な力なのです。

私の中にも、龍と鳳凰がいる

龍と鳳凰は、遠い神話や伝説の中だけにいる存在ではありません。

何かを始めようと心が動くとき、
私たちの中には龍の力があります。

一度立ち止まり、自分の心を整えようとするときには、
鳳凰の力があります。

自分の願いを形にしようとする力も、
すでにある恵みを受け取る力も、
どちらも私たちの中にあるのです。

「今はもっと動かなければ」と焦っているときほど、
鳳凰の静けさが必要なことがあります。

反対に、考え続けて一歩を踏み出せないときには、
龍が新しい風を起こしてくれることがあります。

龍と鳳凰は、外から力を与えてくれる存在であると同時に、
自分の中にある二つの力を思い出させてくれる存在でもあるのです。

この章のまとめ
龍は天と地と人をつなぐ縦の力、鳳凰は人と人・社会をつなぐ横の力です。
私はさらに、龍に「動かす力」、鳳凰に「整え、受け取る力」を感じています。

第7章|龍と鳳凰に惹かれる人の心

龍神アート「吉兆龍」原画(杵築乃莉子)
吉兆龍202311
この章で分かること

・龍や鳳凰に惹かれるときの心の状態

・私が感じている、龍や鳳凰の加護が強い人の傾向
・二つの存在が気になるときに大切にしたいこと

龍や鳳凰が気になるのは、なぜでしょうか

なぜか龍の絵ばかり目に入る。
鳳凰という言葉が心に残る。

それまで特別に興味があったわけではないのに、
急に龍や鳳凰のことを知りたくなる。

そのような経験をすることがあります。

龍や鳳凰が繰り返し目に入ったり、
急に気になり始めたりすることは、
スピリチュアルなサインの一つとして
受け取られることがあります。

何かに強く惹かれるときには、自分の心が今必要としているものが、
その姿に映し出されているのかもしれません。
その姿を見たときの自分の感覚を大切にしてください。

一般的な意味を知るとともに、
その姿を見たときに自分が何を感じたのかにも、
心を向けてみてください。

その姿を見たときに、自分が何を感じたのか。

力強いと感じたのか、安心したのか、美しいと感じたのか。
それとも、少し怖いと感じたのか。

その心の動きを丁寧に見ていくことで、
今の自分が求めているものに気づけることがあります。

龍に惹かれるとき

龍に惹かれるときは、
心のどこかで変化や前進を求めていることがあります。

たとえば、次のようなときです。

  • 新しいことを始めたい
  • 今の状況を変えたい
  • 停滞した流れを動かしたい
  • 自分の力をもっと生かしたい
  • 本当の気持ちに従って進みたい
  • 大きな節目を迎えている

また、私は、龍の加護が強い人にはパイオニア精神があり、
新しい挑戦に積極的で、行動を結果へつなげるのも早い傾向があると感じています。

龍に惹かれたときも、すぐに大きな行動を起こすとは限りません。

龍は大空を勢いよく進むだけでなく、
水の底に潜み、雲の中で時を待つ存在でもあります。

今の自分に必要なのは、すぐに飛び出すことなのか。
それとも、これから動くために力を蓄えることなのか。

同じ龍に惹かれていても、受け取る意味は人によって異なります。

鳳凰に惹かれるとき

鳳凰に惹かれるときは、心のどこかで調和や安心、
豊かさを求めていることがあります。

たとえば、次のようなときです。

  • がんばり続けて少し疲れている
  • 自分の内側を整えたい
  • 人との関係を穏やかにしたい
  • 今あるものを丁寧に受け取りたい
  • 育ててきたものを実らせたい
  • 自分らしい美しさや表現を大切にしたい

私は、鳳凰の加護が強い人には、人と人の間をつなぎ、
異なる意見や個性を調和させる力があると感じています。

人の気持ちを受け取り、
その場が穏やかになるように働きかけられる人です。

一方で、周囲への配慮を優先し、
自分の本音や疲れを後回しにしてしまうこともあるかもしれません。

鳳凰の「静」は、まわりに合わせて自分を消すことではありません

自分の心を守りながら、それぞれの違いが生きる場を整える力です。

鳳凰に惹かれるときは、もっとがんばることよりも、
すでにあるものを受け取り、自分を満たすことが必要な場合もあります。

龍と鳳凰の両方に惹かれるとき

龍と鳳凰の両方に惹かれる人は、
心の中に相反する願いを抱えていることがあります。

  • 前へ進みたいけれど、無理はしたくない
  • 強くなりたいけれど、やさしさは失いたくない
  • 自分らしく生きたいけれど、人とのつながりも大切にしたい
  • 新しいことを始めたいけれど、安心できる場所も必要
  • 外の世界で力を発揮したいけれど、内側も整えていたい

龍と鳳凰の両方に惹かれるときは、
進みたい気持ちも、休みたい気持ちも、
どちらも今の自分から生まれている大切な声として受け取ってよいでしょう。

龍と鳳凰の両方が気になるのは、心の中で二つの力をどのように生かすか、
考え始めているときなのかもしれません。

一般的な意味より、自分が感じたことを大切にする

龍や鳳凰への惹かれ方と、そこから受け取るものは、人によってさまざまです。
龍を見て安心する人もいれば、鳳凰を見て力強さを感じる人もいます。

同じ絵を見ても、受け取る印象は一人ひとり異なります。

そのため、龍や鳳凰について調べた一般的な意味は、
自分の心を知るためのヒントとして受け取ってください。

最も大切なのは、その姿を見たときに、あなた自身が何を感じたかです。

  • なぜか涙が出た
  • 元気が湧いてきた
  • 安心した
  • 懐かしく感じた
  • 少し怖かった
  • ずっと見ていたくなった

そうした感覚の中に、今の自分が必要としているものが
表れていることがあります。

のりこ

同じ龍や鳳凰を見ても、感じ方は一人ひとり違います。
心に残った感覚の中に、今の自分が必要としているものが表れることがあります。

この章のまとめ
龍に惹かれるときは変化や前進を、鳳凰に惹かれるときは調和や安心を求めていることがあります。
一般的な意味だけでなく、自分が何を感じたかを大切にしてください。

第8章|龍と鳳凰の統合とは?二つの力を自分の中で生かす

桜の花が咲き誇る水辺で、優しく寄り添い合う緑色の龍と赤橙色の鳳凰。パステルカラーの優しいタッチで描かれた、調和と平和を感じさせる幻想的な絵画。
この章で分かること

・龍と鳳凰の統合とは何か

・龍が成長すると鳳凰になるわけではない理由
・二つの力が結ばれることで起こる変化
・自分に必要な力を見つける問いかけ

龍と鳳凰の統合とは、二つの力を使い分けること

この記事でいう龍と鳳凰の統合とは、
龍の動かす力と、鳳凰の整え、受け取る力を、
それぞれの違いを保ちながら、自分の中で生かしていくことです。

それぞれの違いを保ちながら、
今の自分に必要な形で生かしていくことです。

たとえば、新しいことを始めるときには、龍の力が必要です。

けれども、動き続けて疲れているときには、鳳凰のように羽を休め、
自分の内側を整える時間が必要になります。

反対に、心を整えることばかりに意識が向き、
考え続けて動けなくなっているときには、
龍のように小さな流れを起こすことが助けになります。

二つの力のバランスは、いつも同じである必要はありません。
そのときの自分に必要な力を感じ取り、

選び直していくことも、統合の一つです。

そのときの自分に必要な力を感じ取り、選び直していくことです。

龍が成長すると鳳凰になるのでしょうか

龍と鳳凰の統合について考えるとき、
「龍の段階を終えると鳳凰になる」「龍が成長すると鳳凰へ変わる」と
受け取る人もいるかもしれません。

けれども、龍と鳳凰は、成長段階の上下を表すものではありません。

龍は龍、鳳凰は鳳凰です。

それぞれ異なる由来と象徴を持ち、
異なる方法で世界に働きかけています。

龍の力が未熟で、鳳凰の力が完成形なのでもありません。

反対に、鳳凰の静けさより龍の行動力が優れているわけでもありません。

大切なのは、どちらか一方になることではなく、
両方の力を自分の中に認めることです。

ここでいう統合は、龍が鳳凰へ変化することでも、二つの性質を同じにすることでもありません。
異なる力を認め、そのときの自分に合う形で生かすことです。

一見反対に見える力も、自分の中にあってよい

鮮やかな色彩で描かれた、向かい合う龍と鳳凰の和風アート。中央には輝く宝珠があり、周囲を牡丹の花と金色の雲が彩る豪華な構図。

私たちは、ときに、自分の中にある反対の気持ちを、
どちらかに決めようとします。

進みたいのか、休みたいのか。
強くなりたいのか、やさしくありたいのか。

人とつながりたいのか、一人で静かに過ごしたいのか。

どちらの気持ちも、そのときの自分から生まれた本当の声です。

  • 強く進める自分
  • 立ち止まって涙を流す自分
  • 人を支える自分
  • 自分を守りたい自分
  • 外へ向かう自分
  • 内側へ戻る自分

どの自分も、あってよいのです。

一見反対に見える力が、互いを否定せずに支え合うとき、
私たちは少しずつ本来の自分へ還っていきます。

二つの力が結ばれると、何が変わるのか

桜の花咲く中龍と鳳凰が朝焼けを目指して同じ方向へ飛ぶ

龍と鳳凰の二つの力を意識することで、
次のような変化が起こることがあります。

  • 行動する前に、自分の本当の気持ちを確認できる
  • 休むことへの罪悪感が少なくなる
  • 考えるだけでなく、小さな一歩を踏み出せる
  • 人に合わせすぎず、自分の軸を保てる
  • 強さとやさしさを同時に大切にできる
  • 結果だけでなく、育っていく過程も味わえる
  • 自分の力を、人や社会とのつながりの中で生かせる

鳳凰の力によって内側や場が整うと、龍の力は安心して動き始めます。

龍が新しい流れを起こしたあとには、鳳凰の力によって、
受け取ったものが育ち、調和し、実っていきます。

そして、実ったものが次の龍の動きを生み出します。

動くことと整えることは、直線ではなく、互いに巡る力なのです。

統合のバランスは、その日によって変わる

統合という言葉から、いつも心が整い、
迷わず行動できる完璧な状態を思い浮かべる人もいるかもしれません。

けれども、私たちの心や体の状態は、毎日変わります。

今日は龍の力が必要でも、
明日は鳳凰の静けさが必要かもしれません。

人生の節目では大きく動き、一区切りついたあとには、
ゆっくり受け取り直す時間も必要です。

その変化を失敗と考えず、
今の自分に合ったバランスを選び直していくことも、統合の一部です。

のりこ

昨日と今日で必要な力が変わっても大丈夫です。
今の自分に合ったバランスを選び直すことも、統合の一部だと思います。

今の自分に問いかけてみましょう

今の自分に必要な力を知るために、次のように問いかけてみてください。

  • 今、私は本当は何を感じていますか
  • 動きたいのに怖くて止まっているのでしょうか
  • 疲れているのに、無理に進もうとしていませんか
  • すでに受け取っているものを、見落としていませんか
  • 人との調和を大切にするあまり、自分の気持ちを後回しにしていませんか
  • 小さくても、今日できる一歩はありますか
  • 今は羽を休める時間ではありませんか

答えをすぐに出す必要はありません。

問いかけることで、自分の中にある龍と鳳凰の声が、
少しずつ聞こえてくることがあります。

私も、龍神様から感じたメッセージや、
そのときどきの祈りを、一枚の絵に込めて描いています。

この記事を通して龍の世界に心惹かれた方は、
龍神アートに込めている想いや、
これまでに生まれた龍神アートギャラリーも、ぜひご覧ください。
現在お迎えいただける作品は、公式ショップでご紹介しています。

この章のまとめ
龍と鳳凰の統合とは、どちらか一方になることではありません。動く力と整える力を、そのときの自分に合わせて生かしていくことです。

第9章|龍・鳳凰・フェニックスの力を日常で生かす3つの実践

龍・鳳凰・フェニックスの力を日常で生かす3つの実践
この章で分かること

・龍の力を現実の行動へつなげる方法

・フェニックスの再生をイメージした不死鳥メソッド
・龍と鳳凰を暮らしの中で意識する方法

実践1|龍の「動の力」を現実につなげる

龍の力を日常に生かすために、
大きな決断や大胆な行動をする必要はありません。

大切なのは、自分の意図を明確にして、
小さくても現実の中で動き始めることです。

1.言葉にして意図を定める

新しい週や一日の始まりに、今取り組みたいことを言葉にします。

たとえば、

「龍のように、今日できる一歩を進めます。」

と声に出してみます。

「必ず成功させる」「絶対に乗り越える」と
自分を追い込む必要はありません。

自分がどこへ向かいたいのかを確認し、
動き始めるための祈りとして言葉にします。

2.山・滝・神社など、自然の力を感じる場所へ行く

山や滝、水辺、龍神様が祀られている神社などを訪れ、
自然の生命力に触れることも、龍の動きを思い出すきっかけになります。

特別な体験を期待しすぎず、風や水の音、空気の変化を感じてみてください。

遠くへ出かけられないときは、近所を歩いたり、
窓を開けて風を感じたりするだけでもよいでしょう。

3.目標や願いをアートにする

叶えたい目標や、これから進みたい方向を、自由な線や色で描きます。

上手に描くことが目的ではありません。

  • 今の気持ちに合う色を選ぶ
  • 龍のような大きな曲線を描く
  • 進みたい方向へ線を伸ばす
  • 願いを象徴する形を加える

描くことで、まだ言葉になっていない思いや、
進みたい方向が見えてくることがあります。

行動とは、無理に進むことではありません。

自分の意図を明確にし、今できるところから動き始めることです。

実践2|フェニックスの再生をイメージする「不死鳥メソッド」

燃え盛る炎の中から力強く飛び立つ鳳凰の全身像。赤とオレンジの羽根が鮮やかに輝き、上昇するエネルギーと圧倒的な生命力を表現したファンタジーアート。

ここでご紹介する「不死鳥メソッド」は、
炎や灰の中から蘇るフェニックスの再生イメージを用いたオリジナルのワークです。

呼吸法、スワイショウ、ジャーナリングという、
すでにある方法に、次のイメージを重ねています。

  • 不要になった思いや感情を、灰として手放す
  • 古いエネルギーを静かに浄化する
  • 新しい力を自分の内側へ迎える
  • フェニックスのように再び羽ばたく

私は、この一連のワークを「不死鳥メソッド」と名づけました。

フェニックスの再生をイメージしながら、
がんばり続けてきた心を休ませ、
再び動き出す準備を整えるためのワークです。

体調がすぐれないときや、呼吸や動作に苦しさを感じるときは、無理に続けないでください。
秒数や回数に合わせることよりも、心地よく行えることを大切にします。

STEP1|不死鳥の呼吸――胸の火を灯す

  1. 楽な姿勢で座ります。
  2. 胸の中心に、小さな「火の種」があるところをイメージします。
  3. 鼻から3秒ほどかけて、ゆっくり息を吸います。
  4. 胸の中に、赤や金色の小さな炎が灯るところを思い浮かべます。
  5. 次に、6〜7秒ほどかけて、無理のない範囲で息を吐きます。
  6. 不安や古くなった思いが炎によって灰となり、呼吸とともに外へ出ていくところをイメージします。
  7. 背中に大きな羽が広がり、羽についた古い灰が静かに落ちていくところも感じてみてください。
  8. 呼吸の長さが苦しい場合は、秒数に合わせる必要はありません。
  9. 自分が心地よいと感じる呼吸を続けながら、胸の内側が少しずつ温かくなるところを感じます。

STEP2|フェニックス・スワイショウ――炎の羽を動かす

スワイショウは、腕の力を抜いて前後に振り、体をゆるめる運動です。

  1. 足を肩幅ほどに開いて立ちます。
  2. ひざや肩に力を入れず、楽な姿勢を取ります。
  3. 体の中心に、赤や金色の「火の柱」が立っているところをイメージします。
  4. 両腕を前後へ、やさしく振ります。
  5. 腕だけを強く動かすのではなく、体の動きに腕がついてくるように振ります。
  6. 腕が後ろへ向かうとき、背中の羽から古い灰が落ちていくところをイメージします。
  7. 振るたびに羽が軽くなり、新しい光をまとっていくところを感じます。

立って行うのが難しい場合は、椅子に座り、
無理のない範囲で腕や肩をゆっくり動かしてください。

回数を決めるよりも、体が少しゆるみ、
心地よいと感じるところまで行います。

STEP3|フェニックス・ジャーナリング――灰から新しい言葉へ

  1. 紙やノートを用意します。
  2. 今感じているモヤモヤや疲れを、そのまま書き出します。
  3. 書き出した言葉を、古い思いや感情が「灰」になっていく工程として眺めます。
  4. その横に、自分を責めない言葉や、別の見方を書き添えます。
  5. 最後に、これから大切にしたいことを一つ書きます。

たとえば、

「疲れた」→「それだけ、よくがんばってきた」
「何もできなかった」→「今日は休むことが必要だった」
「迷っている」→「大切に選ぼうとしている」
「失敗した」→「次に生かせる経験を得た」

というように、自分の気持ちを否定せず、
やさしい意味へ書き換えてみます。

無理に前向きな言葉へ変える必要はありません
悲しいときは、悲しいままでも大丈夫です。

最後に、紙やノートへ静かに息を吹きかけ、
灰を払うようなイメージを持ちます。

そして、

「今日は、ここから新しく始めます。」
と、自分に向けて言葉をかけます。

のりこ

私も、休むことを許したとき、内側から力が戻ってくる感覚がありました。
休むことは、再び動き出すための大切な準備です。

がんばり屋さんほど、休むことを
「負け」や「後退」のように感じてしまうかもしれません。

けれども、休むことは、もう一度動き出すために
エネルギーの器を整える、賢明な選択でもあります。

実践3|龍と鳳凰を暮らしの中で意識する

鳳凰のブローチとブックカバーと財布

龍や鳳凰を身近に感じるために、絵や小物、
御守りなどを暮らしに取り入れる方法もあります。

龍と鳳凰の両方のアイテムを身につけたり、
部屋に飾ったりすることで、二つの力を思い出しやすくなります。

龍のアイテムは自然と集まるのですが、
私は鳳凰のアイテムも大好きで、実際に使っています。

鳳凰の財布

私が使っているものの一つが、金襴でつくられた鳳凰の財布です。

金襴の布には華やかさや気品があります。

けれども私にとっては、外へ向けて気持ちを張りつめるためのものではなく、
自分の内側をそっと守り、心を静かに整えてくれる布です。

財布を手に取ると、揺れがちな気持ちが少し落ち着きます。

また、鳳凰の財布から使ったお金も、
再び誰かのもとへ巡っていきます。

幸せを運ぶバトンのように、豊かさが次へと手渡されていく。
私は、そのような循環も感じています。

のりこ

鳳凰の財布から送り出したお金が、幸せを運ぶバトンのように誰かのもとへ巡っていく。
私は、そこにも豊かさの循環を感じています。

鳳凰のノートカバー

鳳凰の金襴でつくられたノートカバーも使っています。

そのノートは、内観したことや祈りの言葉を書くための、
安心できる場所です。

考えがまとまっていないときも、
まずは今感じていることを書いてみます。

ノートを開くこと自体が、外へ向いていた意識を、
自分の内側へ戻す小さな合図になっています。

鳳凰のブローチ

小さな鳳凰のブローチは、外へ出る日に、
自分の中心を忘れないための御守りとして身につけています。

意識は自由に遠くへ飛び立ちながらも、
私はいつでも安全な場所へ戻ってこられる。

そのことを思い出させてくれるアイテムです。

鳥の形をした御守り

必ずしも鳳凰そのものの形でなくても、
鳥をかたどった御守りを持つ方法もあります。

橿原神宮には金鵄や八咫烏をあしらった御守りがあります。

鳥の種類や名称にこだわりすぎず、手に取ったときに心が落ち着き、
よいと感じるものを選んでよいでしょう。

私は特に、橿原神宮に龍と鳳凰のエネルギーが
統合したような力を参拝したときに感じています。

龍のように天地をつなぐ力と、
鳳凰のように人々を包み、調和させる力。

その両方を感じたい方には、
ぜひ一度参拝していただきたい場所です。

この章のまとめ
龍の力は行動を促し、鳳凰の力は心を整えて受け取ることを助けます。フェニックスの再生も取り入れながら、動くことと休むことを日常の中で巡らせていきましょう。

まとめ|龍と鳳凰の統合は「本来のあなた」へ還るプロセス

龍と鳳凰は、異なる性質を持ちながら、ともに調和と繁栄を表す存在です。

私は、龍は「天と地と人」をつなぎ、
鳳凰は「人と人・社会」をつなぐ力ではないかと感じています。

また、龍には現実を動かす「動」の力を、
鳳凰には異なるものを整え、受け取り、育てる「静」の力を感じてきました。

龍と鳳凰の統合とは、どちらか一方の力になることではありません。
そのときの自分に必要な力を選びながら、自分らしいバランスを育てていくことです。

今のあなたに必要なのは、龍のように動く力でしょうか。
それとも、鳳凰のように静かに羽を休める時間でしょうか。

Q&A|龍と鳳凰のスピリチュアルに関するよくある質問

Q.夢に龍や鳳凰が現れるとき、それはどのようなサインですか?

龍や鳳凰の夢は、一般的に吉兆や心の成長を表すといわれています。

龍の夢は、前進したい気持ちや、
力を蓄えている時期を表すことがあります。

鳳凰の夢は、調和や美しさへの憧れ、
これまで育ててきたものを実らせたい願いが映し出されていることもあります。

龍と鳳凰が一緒に現れた場合は、
統合や調和の象徴と捉えられることもあります。

ただし、夢の意味は、姿や場面、
そのときに感じた気持ちによって変わります。
一般的な解釈だけでなく、夢の中で自分が何を感じたのかを大切にしてください。

👉龍の夢についてはこちらのブログをご覧ください。

龍が口元に青白く輝く宝珠(玉)を抱えているイラスト。最高の金運と知恵を授けられた「大大吉夢」を象徴。龍の夢についてのアイキャッチ画像

Q.鳳凰とフェニックスは同じ鳥ですか?

鳳凰とフェニックスは、
もともとの起源や伝承が異なる存在です。

鳳凰は、古代中国に由来し、
日本へ伝わった瑞鳥です。
平和・調和・徳・繁栄・吉祥を象徴し、龍とともに描かれてきました。

一方、フェニックスは古代地中海世界に由来し、
後世には炎や灰から蘇る不死鳥として広く知られるようになりました。
死と再生、復活、永遠の生命を象徴します。

英語では鳳凰も「phoenix」と訳されることがあるため、
二つは混同されやすくなっています。

この記事では、龍と調和や繁栄を表す鳥を鳳凰、
再生のイメージを表す鳥をフェニックスとして区別しています。

Q.龍と鳳凰の両方に惹かれるのは、統合が進んでいるサインですか?

龍と鳳凰の両方に惹かれることは、自分の中にある異なる力が調和し、
統合へ向かっているサインだという説があります。

前へ進みたい気持ちと、休みたい気持ち。
強くありたい気持ちと、やさしくありたい気持ち。

一見反対に見える思いを、どちらか一方に決めるのではなく、
両方とも自分の中にあってよいと受け止め始めているのかもしれません。

龍と鳳凰の両方に惹かれたときは、
統合のサインとして受け取るとともに、
今の自分がどのような力を必要としているのか、
心に問いかけてみてください。

Q.龍が成長すると鳳凰になるのですか?

龍が成長すると鳳凰になるとは、私は考えていません。

龍と鳳凰は、それぞれ異なる由来と象徴を持つ存在です。
龍が未熟な段階で、鳳凰が完成した段階という関係でもありません。

この記事でいう「統合」とは、龍が鳳凰へ変化することではなく、
龍の動かす力と、鳳凰の整え、受け取る力の両方を、
自分の中で生かしていくことだと考えています。

Q.龍と鳳凰のどちらの力が、今の自分に必要かわかりません

今の心や体の状態を、静かに振り返ってみてください。

考え続けているのに何も始められず、停滞していると感じる場合は、
龍のように小さな一歩を踏み出すことが助けになるかもしれません。

反対に、動き続けて疲れているのに、
まだがんばらなければと思っている場合は、
鳳凰のように羽を休め、今あるものを受け取る時間が必要でしょう。

どちらか一つだけに決める必要はありません

朝は龍のように一つ行動し、
夜は鳳凰のように静かに一日を振り返るなど、
両方を小さく取り入れることもできます。

**いつも感謝です**
ここから、小さな幸せの種が
やさしい心にそっと届きますように
          杵築乃莉子

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このブログを書いた人

杵築乃莉子プロフィール写真杵築乃莉子(きづきのりこ)
龍と祈りを描くアート作家|八龍易占い®の人|日本八龍アート協会主宰
挫折を経て、龍神さまとの約束で2020年より龍神アートの道へ。シュタイナーアートセラピストとしての叡智を活かし、他者の感情に寄り添い続けるアーティスト。

*毎月25日に龍神アートと言葉をお届け
*時々関西弁
*シュタイナー系アートセラピスト/IDEAL講師
*和の世界とご神木が好き
* “魂の地図”を龍のエネルギーで読んでます。

杵築乃莉子の活動はこちら

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